農作業小屋の中の小さな焙煎所ができるまで①
珈琲屋さんをやろうとおもい行動を始めたのは、2018年頃。色々と調べた結果、焙煎を教えてもらいながら開店指導をしてもらえるお店や学校があり、東京府中市にある、『南方郵便機』の開店指導を受けることに決めました。決め手は、開店するまで、何年かかってもOKということ、週一度の焙煎レッスンも都合が悪いときは休めること、開店後、生豆の仕入れは自由であることでした。
他の開店指導をするカリキュラムは、期間や回数が決まっていて(普通そう)休んだらその分遅れてしまいます。また、開店した後もその開店指導してもらったお店から生豆を仕入れなければいけないという条件もありました。
私は会社員をしながら開店準備を進めたかったし、焙煎レッスン日になる週末も不定期で仕事になることがありましたので、いつ休んでもよい、何年かかっても良いというのは、私に合っていると思いました。
『南方郵便機』で焙煎修行したのは1年半くらいでした。

南方郵便機は深煎り珈琲で知られる老舗。レトロな雰囲気です。
その間、貸店舗を前橋市内を中心に探していました。そのさなか、新型コロナのパンデミックが始まってしまいました。
世間がいっせいに外食自粛になり、外食産業は大打撃だったのはご存じの通り。お店を開ければ批判され、閉めていても家賃だけは払わなければいけません。
すでに営業していたお店は補助金を申請できたものの、新たに開店したお店は実績がないので、保障対象にはなりません。貸店舗を借りて営業を始めるのはリスクがありすぎる。
ところで、私たちの実家は農村にあり、昔からの農家でしたので、大きい鉄筋の農作業小屋がありました。夏にはお蚕さん、冬には原木シイタケを栽培していましたが、今は使われておらず、半分物置状態でした。

せっかく丈夫な建物があるのだから、利用しない手はない、ということで思い切ってこの小屋の中にお店を作ることにしました。
もともとは、カフェ営業も考えていたのですが、農作業小屋で保健所の許可を取るのが色々と難しいので、珈琲豆焙煎小屋と豆の販売のみというスタイルにしました。